自己破産は借金に追われている人の救済措置

借金の返済に行き詰っていても自己破産まではしたくないと思っている人が多いのですが、それは自己破産がどのようなものかわかっていないからでもあります。中には全ての財産を失くして路頭に迷うと思っている人もいますが、実は自己破産は借金で行き詰った人に対する救済措置なのです。自己破産しても全ての財産を失うわけではありません。確かに家や土地、預貯金や退職金、生命保険など価値のあるものは借金の返済のために処分しなくてはいけなくなりますが、生活に必要な物は所有し続ける事ができます。

テレビや冷蔵庫、掃除機などの家電や、洋服ダンスやダイニングテーブルなどの家具、洋服などは処分対象にあたりません。借金の返済のためにあてるものは、20万円以上の価値があるもので、テレビなども購入時にはそれ以上価値があったものの中古になるとそれだけの価値がなくなるものがほとんどなので使い続けられます。また現金も99万円までなら持っておくことが許可されているので、引越し代や新しく借りる家の敷金礼金なども支払えます。また処分の対象になるのは破産をする本人名義の物だけで、住んでいる家が同居している他の家族名義の物なら家は処分対象にならずそのまま住み続けることができます。

自己破産すると家族に迷惑がかかると思っている人もいますが、家族の財産はそのままなので家族に負担をかけることは少なくてすみます。それよりも借金の返済に追われ、さらに借金をしたり取立てがくるようになればそのほうが家族に迷惑をかける事になります。