2023/06/21
クレジットカードなどは、キャッシング機能とショッピングの機能の二つが付いているのがほとんどです。クレジットカード会社も貸金業ですので、利息制限法以上の金利でキャッシングの貸し付けを行っていました。そのため過払い金が発生している可能性が高く、返還請求を起こした人も少なくありません。キャッシングもショッピングも両方完済し、使う予定のないクレジットカードであれば問題はないのですが、キャッシングを完済、もしくは返済途中で、なおかつ過払いが生じていても、ショッピングの返済がまだ残っているといったケースでは、少々注意が必要です。
この場合、過払い金を残債に充当して、それでも過払いが生じていれば返還を求めることになります。充当しても何らかの残債がある時は、その件についてクレジットカード会社と話し合い、完済を目指すことになります。しかしこれが払い方変更などの債務者にとって不利益な信用情報となる可能性があります。単純な過払い金返還で信用情報の登録上でメリットが生じることはほとんどなくなりましたが、このように債務が残っている時には信用情報に傷がついてしまう可能性があります。
どのみち返還請求を行うと、その後、その業者とは契約がしにくくなりますが、全くの他業者とはかわらず付き合える可能性が高いものです。しかし信用情報上にウイークポイントがあると、他業者も契約は避けます。どのような方法が一番デメリットが少ないのか、行政書士や弁護士などの専門家に相談を行うとよいでしょう。